この間、映画「武士の家計簿」(2010年公開)を見ていましたら、
主人公の直之が「(弁当が)うまそうですな」と言われたのに対して、
「奥の手作りです」と答えるシーンが。
前回のマム☆レターからずっと
夫婦互いの呼び方についてアレコレ考えていた私はハッ!としました。
調べてみたところ、
江戸時代では「奥様」と呼ばれるのはかなり身分の高い武家の妻に限られていたそうで、
これに対応する夫の呼び方は・・・「殿様」!
明治維新で身分制度が崩壊し、「奥様」は庶民の間にも広がっていったのです。
想像ですが、やっと身分に関係なく「奥様」と使えるようになった人たちは、
最初は嬉しいやら気恥ずかしいやら、口にする自分に多少の違和感を覚えたり、
他人からは「へえ〜、あのウチでも奥様なんだ」なんて少し白い目で見られたり、
そんなことを繰り返しながら次第に広く世間に浸透していったのではないでしょうか。
もっとも、「奥様」の語源をたどると「館の一番奥の部屋に居住する女性」ということになり、そう呼ばれるのを好まない女性もいると聞きます。
夫婦間の呼び方・・・これは考え始めると深みにはまるテーマですねえ^^;
言葉そのものの意味か、歴史上の使われ方か、フィーリングか、
人によって捉え方が違うので、どれが一番とは結論が出ませんね〜
みなさんにご協力いただいたアンケート「夫のことを外で何と呼んでいるか」、
結果は次のとおりでした!
※上下関係のない友人に対して主に使う夫の呼称
1.夫 11%
2.旦那 26%
3.主人 19%
4.パパ、お父さん 18%
5.名前、愛称 15%
6.その他 8%
と、いう訳で、数字上は「旦那」が1位。
使う人が多いだけあって、コメントにも「一番抵抗がない」「無難」という声が。
しかし使わない人からは「意味が違う」「主従関係を感じる」という意見も。
2位の「主人」、こちらは「上品な感じがする」「妻は夫を立てるべき」という意見に対して、
文字通り「主従関係を感じる」と使わない方も多いよう。
特別な異論のなかったところが3位の「夫」、それから「名前、愛称」でしょうか。
前回号のお約束どおりにすると、
私は次回のマム☆レターから1位となった「旦那」を使うことになりますが、果たして!?
<番外コメント>
●『結婚する前から「コーちゃん」です。私は「kazukoさん」です。ちなみに年齢は75歳です』
●『結婚前から現在も、苗字で呼んでいます』
●『娘が幼稚園の時、「ダンナってお父さんの事?」と聞いてきて、旦那はやめました』
●『周りの人には「夫さん」、子供に対してもメールで使います。お父さんと夫を掛け合わせています』
●『「オトト」です。子供の前で何となく』
●『結婚当初から殿(人前では、名前&主人)です。もう還暦を過ぎていますが』
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少しホッとしたのは、「相方という表現、私は好きですよ」「相方は対等だからいい」
などのコメントもチラホラあり、実際に使っている方もいらしたこと。
マイナスの印象ばかりを与えていた訳でもなかったんだ〜、と胸をなでおろしました^^
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