今年は数回に分けてお金に関することわざを紹介します。
昔の人が考えた人生の知恵、現代にも役立つヒントが見つかるでしょうか。
<※すべて広辞苑より引用>
★悪銭身につかず(あくせんみにつかず)
…不正な所得は無駄に使ってしまいがちで、結局は残らないものである。
★阿弥陀の光も金次第(あみだのひかりもかねしだい)
…阿弥陀仏でも賽銭を多く奉るものに利益を多く与える。世の中は万事金次第であるの意。
★有る時払いの催促なし(あるときばらいのさいそくなし)
…金を貸すに際して、返却は金ができた時すればよく催促はしないという、この上なく寛大な条件を示す言葉。
★一文惜しみの百知らず(いちもんおしみのひゃくしらず)
…目前のわずかの銭を惜しんで、後に大きな損をすること。目先のことにとらわれて見通しのきかぬことにいう。
★一文銭か生爪か(いちもんせんかなまづめか)
…一文銭を出すよりも生爪を剥がれる方がよいというほどのけちな人。
★一銭を笑う者は一銭に泣く(いっせんをわらうものはいっせんになく)
…小額でも大事にすべきだというたとえ。
★入るを量りて出ずるを為す(いるをはかりていずるをなす)
…収入の額を計算し、それによって支出を計画する。
★江戸っ子は宵越しの銭は持たぬ(えどっこはよいごしのぜにはもたぬ)
…江戸っ子は、その日に得た収入はその日に使い果たし、夜を越えて翌日に持ち越すことはしない。江戸っ子の金銭に淡白な気風を表すことば。
★親苦労す、子は楽す、孫は乞食す(おやくろうす、こはらくす、まごはこじきす)
…親は苦労して財産を築き、子はその財産を使って安楽に暮らし、孫の代になると使い果たして物乞いをするようになる。金持ちが三代続くことはないということ。
★金請けするとも人請けするな(かねうけするともひとうけするな)
…借金の保証人となっても、人柄を保証する請人となるなの意で、人の保証に立つことの厄介の多いことにいう。
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