前回に続いて五十音順にお金に関わる10のことわざを紹介します。
<※すべて広辞苑より引用>
★金が敵(かねがかたき)
…(1) 金銭が身を滅ぼすもとであるの意。 (2) かたきにめぐりあえないように、金を手に入れるのはむずかしいものであるということ。
★金で面を撲る(かねでつらをはる)
…金銭の力で人を服従させる。小判で面を撲る。
★金に糸目をつけない(かねにいとめをつけない)
…(凧が平衡を保って揚がるように引き締める糸目、それをつけない意から)金銭を惜しげもなく十分に出す意。
★金の切れ目が縁の切れ目(かねのきれめがえんのきれめ)
…金銭によって成り立った関係は金が尽きれば絶えてしまう意。
★金の轡を食ます(かねのくつわをはます)
…金銭を与えて口止めをする。
★金は天下の回りもの(かねはてんかのまわりもの)
…金銭は一人の所にとどまってはいない。貧富は固定したものではない。
★金は湧き物(かねはわきもの)
…金銭は思いがけなく手に入るものである。
★金持ち喧嘩せず(かねもちけんかせず)
…金持ちは喧嘩をすれば損をすることを知っていて他人と争わない。
★金持ち小銭に困る(かねもちこぜににこまる)
…金持ちは巨財を持ちながらかえって当座の小銭に不自由する。矛盾していることのたとえ。
★金持ちと灰吹は溜まる程汚い(かねもちとはいふきはたまるほどきたない)
…財産がふえればふえるほど、けちになるという意。
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