五十音順にお金に関わる10のことわざを紹介するコーナー、最終回です。
<※すべて広辞苑より引用>
★裸で物を落とす例なし(はだかでものをおとすためしなし)
…元来無一物な者は、損害を受けることがない。
★針を蔵に積みても溜まらぬ(はりをくらにつみてもたまらぬ)
…いくら細かく倹約して金を貯めても、一方で浪費していては貯蓄できないことのたとえ。
★仏の光より金の光(ほとけのひかりよりかねのひかり)
…人の心が、何よりも金に動かされやすいことのたとえ。
★百舌勘定(もずかんじょう)
…(モズ・ハト・シギが十五文の買食いをし、勘定のとき、モズはハトに八文、シギに七文出させて、自分は何も出さなかったという昔話から)自分は多く出さずに、他人にばかり出させるようにすること。
★元も子もない(もともこもない)
…(元金も利息もないの意から)失敗してすべてを失う。何もかもすっかり失う。
★股を割いて腹に充たす(ももをさいてはらにみたす)
…目先の利益だけを考えて、結局、損害を招くことのたとえ。また、自分の利益をはかって、かえって自分自身が倒れるたとえ。
★貰う物は夏も小袖(もらうものはなつもこそで)
…貰う物は時を選ばないし、何物でもよい。また、ただで貰う物なら、季節はずれでも金目のものがよい。欲の深いことのたとえ。
★山高ければ谷深し(やまたかければたにふかし)
…相場は、高騰がはなはだしいほどそのあとの暴落もはげしいということ。
★往き大名の帰り乞食(ゆきだいみょうのかえりこじき)
…旅行の最中は贅沢をし、帰る時は旅費が欠乏するということ。
★世は回り持ち(よはまわりもち)
…世の貧富は運に従ってかわるがわるにくるものだ。天下は回り持ち。
|