このコーナータイトルはドイツの詩人ゲーテの作品名。
作曲家シューベルトが歌曲にしています。
月と人間の魂はずっと、深く結びついてきたのですね。
こちらは松本城の月見櫓(やぐら)。
戦国が終わり太平の世になって、天守から渡れるよう増築した部分です。
黒塗りの天守は、幾つもの鉄砲狭間(てっぽうざま)や石落としで防備を固めた
物々しい雰囲気ですが、
こちらは三方を赤い漆塗りの勾欄(欄干)で囲った優雅で開放的な造り。
こんな場所で月見の宴をしてみたいものですねえ。
せっかく、お月様の和名を習いましたので、
最後に月が登場する和歌を幾つか取り上げてみましょう。
★有明のつれなく見えし別れより 暁ばかり憂きものはなし
★今来むと言ひしばかりに長月の 有明の月を待ち出でつるかな
どちらも百人一首に入っています。
「有明」は、夕方〜深夜には月がなく、
明け方になって東の空に昇る細い月のことでしたね。
こちら↓は歴史の教科書で出てきた覚えがありますね。
★この世をばわが世とぞ思う 望月の欠けたることもなしと思えば
平安時代に栄華を誇った藤原道長の歌です。
やたら慢心しているイヤな歌だと思ったものですが、
月の勉強と思えば・・・こちら「望月」は満月のことですね。
他にも月に心情を重ね合わせた歌は数えきれないほどあります。
ホントに「月ばっかり見てるね!」とツッコミたくなるほどです^^;
月から遠くなった現代人ですが、我々には我々のやり方が。
ちょっと味気ないですけど、月の様子を知らせてくれるアプリを
ダウンロードしてみました(笑)
それでは、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました♪
次号は6月13日(火)発行です。またお越しください☆\( ^ ^)/〜〃。.:*:・'°
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