高齢ドライバーによる重大な事故の多発を受け、
運転免許証の自主返納に注目が集まっています。
警察庁によると、ハンドルやブレーキなどの不適切な操作による交通事故の割合は、
75才以上の高齢者はその他のドライバーの約2倍(2015年)だと言います。
また昨年一年間に、同じく75才以上のドライバーが全国で起こした死亡事故は460件で、
死亡事故全体に占める割合は14.8%と、過去最高を記録したそうです。
「今後、もう運転をしない」と決めるのは、自分に置き換えて考えてみると、
あれこれ逡巡してしまいそうだと想像されますが、
警察庁では、「若い頃とちょっと違うな」と感じたら、
自主返納の時期だとPRしています。
例えば、
・右左折のウインカーを間違って出したり、忘れたりする
・歩行者、障害物、他の車に注意がいかないことがある
・カーブをスムーズに曲がれないことがある
・車庫入れの時、塀や壁をこすることが増えた
などが注意すべきポイントです。
運転免許証は、自主的に返納することができます。
手続きは、各都道府県の警察署および運転免許センターに申し出て、必ず本人が行います。
返納をした人は、申し込みをすれば、
公的な本人確認書類として使える「運転経歴証明書」を発行してもらえます。
(自主返納の日から5年以内に限ります。)
この運転経歴証明書を所持していると、
タクシー・バスの運賃割引や、商品券の贈呈、
百貨店の宅配料金の割引、美術館・飲食店の料金割引などの特典が受けられる
地域の支援が広がりつつあります(自治体により異なる)。
まずは免許証を返納した後にどのようなサポートが受けられるのか、
お住まいの自治体の対策状況を確認してみると良いですね。
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