時短で料理をしたい時の強い味方、そうめん。
暑さが増し、家族も食べたがるので、出番が増えつつあります。
ここ奈良県では「三輪そうめん」が代表的。
他に兵庫県の「播磨そうめん(『揖保乃糸』)、香川県の「小豆島そうめん」を合わせて
日本三大そうめんと言われるそうです。
★三輪そうめん
三輪素麺組合のサイトによると、およそ1200年前、
奈良県桜井市にある大神(おおみわ)神社で飢饉・疫病退散を祈願したところ、
啓示を得て小麦を粉にし、湧き水でこねて糸状に延ばして出来たのが
そうめんの起源であると伝わっているそうです。
後に、お伊勢参りの途中で訪れた人などに評判となり、
その製法が播州や小豆島などへ伝播していったのでは、とのこと。
特徴は「細くてもコシが強い」「独特の歯ごたえ」「熟成された風味」
などと書かれていることが多いです。
また煮崩れしにくく、にゅうめんや炒め物にも適しているとか。
大神神社近くのそうめん屋さんで頂いたにゅうめんは、
確かに時間がたっても伸びず、とっても美味しかったです!
自宅で普通の等級の品物を茹でた時は、
次に紹介する『揖保乃糸』と比べ、モチモチ感があり食べごたえを感じました。
★播磨そうめん
約600年前の寺院日記に、当地のそうめんについての記述が残っているそうです。
生産が本格的になったのは江戸時代ですが、
品質を維持するため、そうめん屋仲間で厳格な取り決めを交わし、
粗製乱造をした者には違約金を求めるなどの管理を行ったそうです。
現在では兵庫県が全国の手延そうめんの生産第一位となりました。
ブランド名はご存じ『揖保乃糸』。
「滑らかな舌触り」「つるっとした喉ごし」「コシのある歯切れの良い食感」
などの紹介文が見られます。
私は奈良県に引っ越す前、少し美味しいそうめんを食べたい時はいつも
『揖保乃糸』を買っていましたが、
サラッと爽やかで、たくさん食べられる印象です。
★小豆島そうめん
始まりはおよそ400年前、小豆島の島民が三輪から製造技術を持ち帰り、
冬の農閑期に生産されるようになりました。
小麦の栽培に適した気候、瀬戸内海の塩、
そうめんを延ばすのに使うごま油が特産品、という小豆島の環境で
独自のブランドとなりました。
100%純正の天然ごま油を使って延ばすため「風味が良い」、
他の油より酸化しづらいので「風味が変わらない」。
色はごま油の黄身がかっていて、食感は弾力があるそうです。
そうめんが美味しい季節、各地のそうめんを食べ比べてみるのも楽しそうですね!
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