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2005年
4月の相談者
syo-ponさん
愛知県知多市
妊娠中ですが、夫と離婚し、来年1月に3人目を出産予定です。子供は私が引き取っています。今後、どのような家計で生活したらよいか、アドバイスが欲しいです。今は両親に生活費を貰っていますが、なんとか貰わずに生活したいので、回答お願いします。また、出産費用が母子家庭はいくらぐらい必要かを分かれば教えて欲しいです。
■家族構成
・本人 31歳 保険外交員 年収約170万(総支給額)
・長男 3歳 ・次男 1歳・第3児 H18年1月出産予定

■家計簿データ

毎月 ボーナス時 年間 メモ
収入 本人(総支給額) 137,273 75,925 1,723,201
養育費(前夫より) 30,000 240,000 600,000
児童扶養手当等 0 826,560 826,560
合計 167,273 1,142,485 3,149,761
控除 社会保険料 13,222 7,931 166,595
所得・住民税 1,727 0 20,724
組合費等 7,430 2,130 91,290
その他 7,994 0 95,928
合計 30,373 10,061 374,537
支出 食費 15,000 0 180,000
住居費 10,400 0 124,800
光熱費 12,843 0 154,116
通信費 12,779 0 153,348
生命保険料 13,427 0 161,124
自動車保険料 0 103,790 103,790 自動車保険(年払)
保育料 4,000 0 48,000
娯楽・レジャー費 3,000 0 36,000
被服費 3,000 0 36,000
交際費 10,000 0 120,000 仕事上の経費込み
車費 20,000 0 240,000
医療費 10,000 50,000 170,000 歯列矯正
クレジット返済 0 400,000 400,000 家具・家電品購入(05年12月完済)
合計 114,449 553,790 1,927,178
貯蓄 銀行積立 19,000 0 228,000
デパート友の会 5,000 0 60,000
旅行積立 7,609 0 91,308
合計 31,609 0 379,308
収支 -9,158 578,634 468,738

現在の金融資産残高    約15万円    

■貯蓄の内容
名義内容金額
本人10年利付国債50,000
本人A信金・普通預金40,000
本人B信金・普通預金60,000
合計150,000

■保険の内容
保険の種類 名義 保険金額 期間 月額保険料
定期付終身保険 本人 4,700万 終身(定期10年) 13,427
合計13,427

●●syo-ponさんへのアドバイス●●
FPさんこんにちは、syo-ponさん。小さなお子さんを抱えての離婚ということで、本当に大きなエネルギーを使われたことと思います。また、出産を控えて体力的にも経済的にも厳しい状況ですが、「神様は乗り越えられない試練は与えない」そうですよ。明るく楽しい将来をしっかり計画していきましょう。
(1)家計全般について
年間約315万円の収入の内訳を見ると、おおまかにご自身のお給料が55%、前夫からの養育費が20%、行政からの手当てが25%・・・といったところでしょうか。

syo-ponさんがお住まいの地域は、一人親家庭に対する自治体の支援が充実しているようですね。児童扶養手当法に基づく"児童扶養手当"以外にも、自治体独自の"遺児手当"制度もあり有難いことですが、裏を返すならば「自立している」とは決して言えない状態であることも事実です。

家計向上のために、考えられる方法は3つ。


≪1≫ 収入を増やす
≪2≫ 支出を減らす
≪3≫ 残高を運用する


ですね。このうち最初に取り組むべきことは、やはり≪1≫でしょう。自分の頑張り次第で収入につながるお仕事に就いていらっしゃる訳ですから、決して不可能なことではないはずです。まずは、syo-ponさんのお給料だけで今の年間収入を超えることを目標としてみられてはいかがでしょうか。行政からの手当ては若干少なくなるかもしれませんが、総収入は確実に増えるはずです。

ただし、焦りは禁物です。身重の今は決して無理することがないように・・・。体のこと、赤ちゃんのことを一番に考えて下さいね。しばらくは、温かくご支援下さっているご両親に甘えさせていただき、無事にお産が終わって落ち着いたら少しずつペースを上げていきましょう。
(2)出産費用について
「母子家庭の出産費用はいくらぐらい?」とのご質問ですが、結論から言うと母子家庭であることと出産費用の間には、何も関係はありません。上のお子さん方のときに経験していらっしゃると思いますが、妊娠・出産は病気ではありませんから、健診から分娩までに掛かる費用は基本的に全額自己負担(何らかの異常があった場合はこの限りではない)です。こうした『保険外診療』については、病院が自由に料金を設定していいことになっていますので、いくら掛かるのかは病院次第なのです。

でも、出産に伴って入ってくるお金がありますのでご安心を。ちなみに、これも母子家庭であることとは何の関係もありません。受け取れるのは、


≪1≫ 『出産育児一時金』・・・金額:30万円(出産費用の補助的な役割)
≪2≫ 『出産手当金』・・・金額:標準報酬日額の6割×産前産後休暇日数(無給の場合)


ところで、syo-ponさんの会社には健康保険組合があるのではありませんか?組合管掌健康保険の場合、上記の金額以外に、組合独自の上乗せ給付を行っているところもあります。また、通常は産後に請求するため、実際にお金を受け取るのは出産から2ヶ月後くらいになるのですが、保険者によっては、退院時の病院の支払いに間に合うように、後で受け取れる給付金を担保に、一定額を出産前に無利子で貸し付けてくれる『出産費貸付制度』を採用している場合もあります。これらのことに関して、事前に職場の健康保険担当者に確認しておかれると安心だと思います。
(3)生命保険について
一人親世帯の場合、保険を考える際には、「自分にもしもの時、子どもたちはどこで誰と暮らすのか」ということを真剣に考えておかなければならないと思います。前夫のもとで?それともご両親に?いずれにせよ、どんなに早くてもお子さんが中学を卒業するまでは、子ども達だけで生活することは考えにくいですよね。となれば、「いくらの生活資金および教育資金を遺せば我が子を安心して託すことができるのか」ということが保障を考えるための前提になると思います。

少し話がそれますが、そういった場合のお子さん方の生活環境について、最大限syo-ponさんの意思を反映させるために、遺言を書いておきましょう。後見人を指定しておけば、親権者争いなど無用な混乱を避けられる可能性が高いでしょう。

話を戻します。大まかに計算したところ、syo-ponさんに万一の場合、3人のお子さん方に対して支払われる公的遺族年金の金額は、年間120〜140万円程度(末子18歳まで)になりそうです。現在の親子3人の生活費を参考にすると、生活資金としては「この金額だけでも何とかなる」と言えないこともなさそう。教育資金として一人1,000万円を準備すると考えると、死亡保障額の目安は3,000万円程度になりはしないでしょうか。商品選択についても、職場のグループ保険の方が有利なのではないかと思います。

さて、拝見した保険証券に重大な問題点を発見しました。離婚後に、syo-ponさんの改姓手続きはしっかりしてあるものの、肝心の死亡保険金の受取人変更がなされていません。生命保険金は相続の権利に関係なく、受取人に指定された人物固有の財産です。万が一このまま保険事故が発生してしまうと、保険金は全額前夫のものになってしまいますよ。もしかしたら「子ども達の親だから・・・」と思われているのかもしれませんが、例えば、もし前夫が再婚したら?様々なことを想定すると、一番いいのは一日も早く受取人をお子さんに変更することです。

蛇足ですが、前夫の生命保険金の受取人は誰になっているのでしょうか?養育費を払うべき立場の人なのですから、お子さんが受取人になっている十分な金額の保障があるのかどうか、きちんと確認しておかれるのも親権者であるsyo-ponさんの責任だと思います。
♪ 最後に ♪
厳しいことも書いたと思います。でも、同じシングルマザーの私にとって、syo-ponさんのことは決して他人事ではありません。大変なことも多いと思いますが、辛い時にはきっとお子さんが励ましてくれるはずです。一緒に強くたくましい母子家庭を目指しましょう。

無事のご出産をお祈りしています。

コメント作成:ファイナンシャルプランナー 佐藤名ゝ美
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