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2005年
7月の相談者
ちぃさん
鳥取県米子市
今年の初めに、子連れバツイチ同士で再婚いたしました。今まで、子供と二人暮らしをしていたため、家計が激変してしまい、毎月大きい出費があったりして(今月は特に)、家計簿を付けたりはしてますが、相場・やりくりが全然わからなくなってなかなか思うように出来ません・・・ お互い、給料は安い、ボーナスなし、貯金なし、借金アリ!という厳しい状態です。来月には、車検&車の税金(約12万円)が待っています・・・
■家族構成
・夫 34歳 会社員 年収約250万(総支給額)
・妻(本人) 30歳 パート(フル) 年収約180万(総支給額)
・長男 7歳(小1) 

■家計簿データ

毎月 年間 年間合計 メモ
収入 夫より 206,658 0 2,479,896
妻(本人) 124,427 0 1,493,124
妻(本人)副業 27,000 0 324,000
児童手当 15,000 0 180,000
合計 373,085 0 4,477,020
控除 雇用保険 1,586 0 19,032
国民年金 13,580 0 162,960
国民健康保険 17,750 0 213,000
厚生年金 9,893 0 118,716
健康保険 5,254 0 63,048
雇用保険 1,126 0 13,512
合計 49,189 0 590,268
支出 食費 42,000 0 504,000 雑貨費含み
住居費 47,000 0 564,000
光熱費 16,970 0 203,640 ガス・電気・上下水道
通信費 33,157 0 397,884 固定・携帯・ネット
生命保険料 20,832 0 249,984
損害保険料 27,448 0 329,376 車2台分
教育費 15,500 0 186,000 給食費・学級費・習い事など
娯楽・レジャー費 8,000 0 96,000 外食費
被服費 3,000 0 36,000 毎月は買っていない
ローン・クレジット返済 17,100 0 205,200 家電品など
車ローン返済 29,125 0 349,500 H22年完済予定
車維持費 25,546 120,000 426,552 ガソリン代・車検代など
医療費 2,000 0 24,000
夫婦こづかい 50,000 0 600,000
その他 10,000 0 120,000
合計 347,678 120,000 4,292,136
収支 -23,782 -120,000 -405,384

現在の金融資産残高    約8万円    

■貯蓄の内容
名義内容金額
子ども普通預金80,000
合計80,000

■保険の内容
種類 名義 保障額 期間 保険料
死亡 入院 月払
定期付終身保険 5150万円 7,000円 定期:10年更新 19,066円
ガン保険 不明 1,766円
合計 20,832円

●●ちぃさんへのアドバイス●●
FPさんこんにちは、ちぃさん。まずは新しいご家族の船出を心よりお祝い申し上げます。

とは言うものの、家計のリズムが変わってしまったことでご苦労なさっているようですね。また、お互いに前の配偶者とのお子さんがあるということで、将来的に様々な権利関係の問題が浮上する可能性もあると思います。今の幸せを末永く続けるために気をつけておくべきことなども交えてお話していきたいと思います。
(1)家計全般について
ちぃさんご夫婦のようにボーナスのないご家庭では、本来ならば年間単位の支出分(自動車税や車検代など)まで月の予算の中から準備しておかねばならないはずです。が、現実は厳しく月2.3万円の赤字。これに対して、「月4.6万円のローン返済」という現状を見ると、「ローンがあるから赤字なのか」と思ってしまいそうですが、逆に「赤字だからローンを組まざるを得なかった」というのが本当のところだと思います。

と言う事は、このままの状態が続けば、突発的に資金が必要な事態になったときには、さらなる借り入れを起こさなければならなくなってしまう可能性が大きいということ。そんな悪循環にどっぷりはまってしまう前に、とにかく赤字を脱出することが重要です。

一番目立つのは、車にかかる経費。ローン返済・ガソリン代・保険料で毎月なんと8.2万円にも上ります。「夫婦とも片道90分の中距離通勤なので、2台所有は欠かせない」とお聞きしています。ご自宅とそれぞれの職場の位置関係が分かりませんので何とも言えない部分もありますが、「どちらかの職場に近い所へ引っ越して車を1台にする」など、大胆な方法も検討する必要があるのかもしれません。

その他の費目に関する"スリム化"の方法は、なんと言っても「予算を決めて守る!!」ということ。「かかるだけ使う」のと「予算という枠の中でやりくりする」のでは、日々の心がけが全く違ってくるものです。食費や光熱費などの「心がけで節約する費目」については、「現状の1割減」の数字を予算額としてスタートしてみて下さい。

また、通信費に関してですが、ご夫婦の携帯通話料を、各人のおこづかいの中で管理するというルールに変えてみられてはいかがでしょうか。もちろん、その分を考慮しておこづかいの額を上げる(今までのそれぞれの携帯電話料金の8〜9割を上乗せする)必要がありますが、こうすると通話料の節約がおこづかいに反映することになりますので意識はかなり上がると思いますよ。
(2)生命保険について
「夫の保険は前妻が掛けたもので保険証券が見当たらない」ということで、『契約内容の説明書』を送っていただきました。添えていただいたお手紙には、

「平成16年3月契約となっていますが、本当はもっと以前から掛けていたそうです。離婚の際に受取人変更をしたためそうなりました」

と記されていました。しかし、この認識には非常に重大な誤りがあります。契約年齢や更新時期の情報から、この保険は平成16年3月に契約したものに間違いないでしょう。この時行った手続きは『受取人変更』ではなく、前の契約を下取りして新規契約を締結する『契約転換』です。本来は保障額を減らしても構わないタイミングであるのに、恐らくこの時に以前より保障額が増えているはずです。

このように、事業者が重要な事柄を誤認させて契約を結んだ場合には、『消費者契約法』によって契約の取り消しも認められています。以前の契約内容が分からないことや、契約後に入院給付金を受け取ったことから、契約取り消し(=前契約に戻してもらう)ことが必ずしも得策だとは言い切れませんが、残念ながら信用に値しない会社や担当者に当たってしまったことは間違いないと思います。

ちぃさんも「やめたい」とのご希望ですし、保障内容もご家族に合っていない(保障が過大)と思いますので、この際抜本的な見直しをなさることをお勧めします。ただ、1つ心配な点は、直前に入院給付金を受け取っていらっしゃるということ。だからと言って100%新規加入ができない訳ではありません。既往歴・再発の可能性・保障額・保険会社などによってかなり大きな幅で対応が異なりますので、中立の立場で複数の保険会社の商品を販売している『乗合代理店』を探して相談なさるといいと思います。但し、くれぐれも現在の保険の解約を急ぐ事のないように。解約は新しい保険に確実に加入してからです。

また、保険証券がない件については、保険会社に『証券再発行』を依頼しきちんと手元に置いておきましょう。
(3)お子さんの権利について
ステップファミリーのちぃさんご一家にとって、これから長期に亘り気になるのがお子さんの権利関係の事柄です。

同居のお子さんはちぃさんの実子で、新しいお父さんとの養子縁組をなさったと伺いました。このお子さんの実のお父様からの養育費はどのようになっていたのでしょうか。結論から言うと、ちぃさんが再婚したからと言ってお子さんの実のお父さんからの養育費受け取りの権利が消滅した訳ではありませんので、請求することは可能です。

これは逆に、前妻に引き取られた夫さんの実子に対しては、前妻が再婚したとしても養育費を払わなければならない立場であり続けることを意味しています。既に支払っていらっしゃる上での家計なのか、それともそうではないのか分かりませんが、後者であれば今後請求される可能性も0ではないということを心の隅に止めておいて下さい。

また、ずっと先のことになるとは思いますが、夫さんに相続が発生した場合、前妻が引き取った実子にも相続の権利が発生します。渡したくないと思われる資産は、可能な限りちぃさん又はお子さんの名義にしておかれるのが最も簡単な防衛策でしょう。
♪ 最後に ♪
お子さんがいる上での再婚ということで難しいことはたくさんあると思いますが、一度結婚生活を『練習』した者同士、パワーが違うと信じて頑張って下さい。ご家族でたくさんの夢を叶えられますことを心よりお祈り申し上げます。

コメント作成:ファイナンシャルプランナー 佐藤名ゝ美
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