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2005年
10月の相談者
chisamarineさん
千葉県習志野市
子供の小学校入学時までには、転居の予定。そこで落ち着き次第自宅を購入したい。そのつもりで保険を定期保険に替えるかどうか迷っています。また、夫の勤務先では厚生年金が任意加入となっており、現在国民年金に加入しています。やはり厚生年金に加入するべきなのでしょうか。その場合全額本人負担だそうです。
子供は出来ればもう一人考えています。
夫の給料は歩合制の為、月によって10万くらいの幅で増減があります。
妻名義の医療保険の数が多いようですが、今までに入院が何度かあり手離せません。
夫の終身保険の保険金額を減額したのは、友人の付き合いで、言われるままに変更してしまいました。
■家族構成
・夫 34歳 会社員 年収約440万(総支給額)
・妻(本人) 37歳 パート 年収約67万(総支給額)
・長女 4歳 

■家計簿データ

毎月 年間 合計 メモ
収入 夫(総支給額) 370,000 0 4,440,000 歩合制のため増減あり
妻(総支給額) 56,000 0 672,000
その他(児童手当) 5,000 0 60,000 4ヶ月分ずつ支給
合計 431,000 0 5,172,000
控除 所得税(夫) 5,000 0 60,000
国民年金 27,160 0 325,920
国民健康保険 24,200 0 290,400
雇用保険(夫) 2,104 0 25,248
雇用保険(妻) 450 0 5,400
合計 58,914 0 706,968
支出 食費 53,000 0 636,000
住居費 84,350 0 1,012,200
水道光熱費 16,000 0 192,000
通信費 19,000 0 228,000 固定・携帯2台・ADSL
生命保険料 23,140 159,670 437,350
損害保険料 0 59,000 59,000 自動車保険
車代返済 0 200,000 200,000 義父へ(残50万円)
教育費 24,760 0 297,120 保育料・塾月謝
娯楽・レジャー費 13,000 0 156,000
被服費 10,000 0 120,000 ガソリン代・車検・税金
交際費 1,000 40,000 52,000
車費 5,000 0 60,000
夫婦こづかい 35,000 0 420,000
医療費 12,000 0 144,000
合計 296,250 458,670 4,013,670
貯蓄 ネット預金 60,000 0 720,000 収入によって変動
合計 60,000 0 720,000
収支 15,836 -458,670 -268,638

現在の金融資産残高    約130万円    

■貯蓄の内容
名義内容金額
ネット普通預金660,000
ネットドル建て外貨預金320,000
長女郵便貯金350,000
合計1,330,000

■保険の内容
保険の内容

●●chisamarineさんへのアドバイス●●
FPさんchisamarineさん、こんにちは。マイホームの夢に向かって着実に準備を進めていかれているところですね。その夢が叶いますように、少しでもお力になれたら幸いです。
(1)厚生年金について
厚生年金に加入した方がいいかどうかというお悩みについて。お話しによると、

 [1] 厚生年金は任意加入
 [2] 保険料は全額自己負担

という条件のようですが、このような状況は本来ありえないことだと思います。どういうことかと申しますと、厚生年金の適用は事業所単位でなされるものであり、個人単位で加入・非加入を選択するものではありません。加入している人が他にいるということは、すなわち事業所は労働者全員(所定の短時間労働者を除く)を厚生年金および健康保険に加入させる義務があり、同時に全員の保険料を半額負担する義務があります。よって、会社の出している条件は[1][2]ともに不適切なものであり、加入を迷っていらっしゃること自体がイレギュラー。chisamarineさん世帯は、迷うべくもなく厚生年金・健康保険に保険料半額負担で加入している状態がスタンダードなのです。

ちなみに、ご収入から厚生年金・健康保険の保険料を計算すると、月々およそ8万円弱で、自己負担額は半額の4万円弱ということになるかと思います。これに対して、現在ご負担になられている国民年金・国民健康保険の保険料は月々5万円強。ここだけを見ても、厚生年金の方が有利であることは一目瞭然ですね。まして、受給できる年金の額、保障の内容を考えると、残念ながら事業主の過失または怠慢により著しい不利益を受けている状態であると言わざるを得ないでしょう。

まずは、通常通り厚生年金に加入手続きをとってもらえるように、事業所に相談してみられてはいかがでしょうか。それでもし状態が改善されない場合には、所轄の社会保険事務所に相談に行かれると事業所に対して適切な指導をしていただけると思います。
(2)生命保険について
マイホーム取得に向けて、保険をもっと効率的に見直したいというご希望ですね。
まずは、必要保障額から順に考えていきましょう。

夫さん万一の場合に準備しておきたい主な資金としては、ご遺族の生活資金、お子さんの教育資金、葬儀代、借入金返済資金・・・などが挙げられます。このうち最も大きな金額となるのがご遺族の生活資金ですね。これを計算するには、現在の年間生活費をもとに、それが万一の場合にどう変化するかを予測してみると分かり易いでしょう。万一の収支表(1)をご覧下さい。

まずは収入の部を見てみましょう。夫さん万一の場合には、お子さん(末子)が18歳を迎えた年の年度末まで、国民年金から『遺族基礎年金』が支給されます。金額(年間)は、お子さん1人の場合102万3,100円、お子さんが2人になると125万1,700円(平成17年度価格)です。

税金・社会保険料関係は、chisamarineさんの国民年金と国民健康保険料のみの支払いとなり、支出減が予想されます。

食費・通信費・こづかいについては、夫さんにかかっていた分をおおまかな想定のもと調整(2〜5割減)しました。生命保険料は、夫さんに万一のとき以降にも払い込みが必要な分だけを書き込んでいます。(学資保険は払込免除となります)

借入金の返済と貯蓄については年間生活費以外のものとして計算するため、支出から除外しました。
・・・と、いう感じで計算してみると、万一の場合は、年間150万円程の生活資金が不足すると予測できます。ちなみに、厚生年金に加入した場合、『遺族厚生年金』(再婚しない限り終身受給できます)もあります。金額は、加入期間や収入(負担した保険料)によって異なりますが、chisamarineさん世帯の場合あと50万円程度の加算となり、生活資金の不足額は年間100万円程度までに縮まるでしょう。

マイホーム取得後の保障額については、万一の収支表(2)をご覧下さい。
固定資産税のような新たな出費が発生するものの、万一の場合は、団体信用生命保険によってそれ以降の住宅ローンの返済が不要となり、さらに生活資金の不足額が小さくなりそうです。
団体信用生命保険とは、ローンの貸主(金融機関)が、借主にもしもの場合にも債権回収ができるように、住宅ローン貸付時に原則として加入を義務付ける生命保険ですが、一般の生命保険よりも保険料が安く合理的ですので、これを優先して考えるといいでしょう。

さらに、末子が18歳を迎えられた以降については、万一の収支表(3)をご覧下さい。
これ以降の教育費については、別枠の保障を組むことを前提に0としました。ここでは、遺族基礎年金の支給が止まることで、生活費の不足額が再び増加しましたね。

こうした切り口で考えていくと、年間100〜150万円の資金不足が発生することがわかります。この部分をカバーする保険商品としては、『収入保障保険』が向いているのではないかと思います。

『収入保障保険』とは、一定期間(○歳までなど)毎月(毎年)不足する生活費分を年金として受け取ることができる掛け捨ての保険です。高額保障が必要な時期には高額保障を確保することができ、責任が軽くなるにつれて年々保障額が逓減していくことで、費用対効果が高いのが魅力です。

あとは別に、お子さんの教育資金、葬儀代、借入金返済資金として、500〜1000万円程度の一時金が受け取れる保険が必要になるかと思います。これをカバーするには、現在お持ちの終身保険でも十分だとは思いますが、定期保険と比べるとどうしても保険料負担が大きくなりますね。

そこで、これまでに払った保険料を有効活用し、これからの支払いを抑える方法として、『払済保険』への変更をご提案したいと思います。払済保険にすると保障が小さくなりますが、小さいながら終身保険を残すことができますので、葬儀代程度は終身確保できると思います。最終的にいくらの保障になるかを保険会社に問い合わせていただき、一時金として足りない額を定期保険で組まれると保険料を抑えることができますね。

ご本人の医療保険ですが、「今までに入院が何度かあり手放せない」ということですが、大事なのは、「もらう可能性が高くもらえるものはもらいたい」なのか「その額がないと医療費として足りない」なのかという点です。後者ならば継続しなくてはなりませんが、健康保険の給付などとも照らして、今一度必要かどうか見つめ直してみられて下さい。
♪ 最後に ♪
保険のことばかりになってしまいましたが、chisamarineさんにとって、保険の見直しの成否がマイホーム取得作戦の鍵を握ると思います。ここから先の具体的保険会社や商品の選定については、複数の保険会社の商品を比較してアドバイスしてくれる“乗り合い代理店”に相談されるとよいでしょう。夢の大成功をお祈りしています。

コメント作成:ファイナンシャルプランナー 佐藤名ゝ美
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