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2006年
2月の相談者
マリPさん
長崎県長崎市
38歳のシングルマザーです。自営業で毎月の収入の変動幅が大きい(少ない月は20万円を切る)ため、生活水準は収入の少ない月に合わせています。前夫からの養育費はないものとし、また、収入が多い月はゆとり分をほとんど貯蓄に回してきたおかげで、少しまとまった資金もできました。「いつかはマイホーム」という夢を持ちつつも、2年後には子どもの高校進学も控えていますし、将来に何の保障も無いので不安が消えません。これからの生活設計についてアドバイスお願いします。
■家族構成
・本人 38歳 自営業 年収約300万
・長女 13歳(中1)

■家計簿データ

毎月 年間 合計 メモ
収入 売上 250,000 0 3,000,000 平均額(月によって変動)
児童扶養手当 0 288,000 288,000 9.6万円×年3回
養育費 40,000 0 480,000
合計 290,000 288,000 3,480,000
控除 健康保険料 15,000 0 180,000
合計 15,000 0 180,000
支出 家賃 28,300 0 339,600 共益費・駐車場込
食費 40,000 0 480,000
水道光熱費 10,000 0 120,000
教育費 50,000 0 600,000 習い事の月謝・こづかい
被服費 5,000 0 60,000
交際費 10,000 50,000 170,000
医療費 2,000 0 24,000
生命保険料 5,060 0 60,720
自動車保険料 0 33,000 33,000
自動車税 0 34,500 34,500
車維持費 10,000 100,000 120,000 ほとんど仕事用
通信費 20,000 0 240,000 ほとんど仕事用
消耗品費 25,000 0 300,000 仕事用
子ども名義預金 40,000 0 480,000 養育費を全額貯金
定期積立 10,000 0 120,000
合計 255,360 217,500 3,181,820
収支 34,640 70,500 486,180

■貯蓄の内容
名義内容金額
本人普通預金210,000
定期預金430,000
MRF140,000
投資信託920,000
株式100,000
普通預金240,000
投資信託1,580,000
変額年金1,000,000
合計4,620,000

■保険の内容
被保険者 保険種類 死亡保障 入院保障 月払保険料
本人 定期保険 2000万円 0円 2,100円
医療保険 100万円 10,000円 10,000円
合計2100万円10,000円5,060円

●●マリPさんへのアドバイス●●
FPさんこんにちは、マリPさん。経営者の顔、お母さんの顔に加えて、時にはお父さんの顔を持ちながらもパワフルに頑張っていらっしゃるお姿を想像しています。確かに、“安定”の二文字からは遠い状況だとは思いますが、あまり心配ばかりしない方が何でもうまくいくような・・・。では、見ていきましょう。
(1)家計全般について
支出の内訳を細かく見ていくと、月間の消費支出約20万円のうち約5.5万円が仕事関係の経費ということで、日常生活費は約15万円になる計算。相当切りつめていらっしゃるご様子ですね。

ご本人は、「その割には食費が多いので節約したい」と言われますが、仕事が忙しくて食事を作る時間がないせいで、どうしても外食が増えてしまいがちなんだとか。

仕事に、家事に、母親業にと、一人何役もこなしていらっしゃるのですから、お金の節約のためにこれ以上時間を消費してしまうと、かえってストレスになるのではないかと心配です。なんだかんだ言いつつも、年間100万円の貯蓄ができている家計ですから、食費くらいは開き直ってしまうという考え方もあると思いますよ。

それよりも、マリPさんが考えるべきことは、「いかに収入を増やすか」ということです。

自営業者は、現在・将来ともに会社員のように保障が充実していないのが最大の不安ですが、逆に会社員と違って、自分の努力と工夫次第で収入を増やすことが可能なはずです。

節約も大事ですが、当面はご商売の“売り上げ増”にこだわってみられませんか。
(2)養育費について
2年後に控えた高校進学は、進学先が公立か私立かで経費が大きく変わってきますね。

よく見ると、公立中学校に通っていらっしゃる現在の段階で、すでに教育費を月額5万円負担していらっしゃいます。これは、私立高校の授業料にも匹敵する金額。ほとんどは習い事の月謝だそうですが、その習い事はお子さんが高校生になっても続けられるのですか?おそらく高校生になると、お子さん自身のライフスタイルも変わり、整理するものも出てくるように思います。そうなると、それほど心配しなくてもなんとかなるのではないでしょうか。

また、前夫からの養育費もお子さんのために役に立てられたらいいと思いますし、それでも足りないようならお子さん自身が奨学金を受けるという方法もありますね。
(3)保険・貯蓄について
生命保険はとてもシンプルですね。同じ保障を続けると、5年後の更新時には保険料が上がりますが、その頃にはお子さんは高校を卒業。大学へは進学せず独立ということで、それ以降は保障を減らしてもかまわないでしょう。それまでは現状維持でいいと思います。

金融資産については、元本保障の貯蓄よりも価格変動のある投資の方が圧倒的に多いようです。しかし、当面の予備資金として80万円程が元本割れしないものできちんと確保されていますし、投資先についても、株式・債券、あるいは国内・海外ときちんと分散もできていますので好ましいのではないかと思います。今後も研究を重ねて、上手に運用していって下さい。
(4)国民年金について
国民年金の保険料は、ここ数年間は全額支払免除になっているそうです。

勝手に保険料を支払わない『滞納』が、将来の年金受給資格期間にも受給額の計算にも反映されないのに対して、所得が少ないなどの理由で、申請により国民年金保険料の支払いを免れる『免除』の場合は、その期間を将来の年金受給資格期間に算入してもらえます。

ただし、老齢基礎年金の受給額を計算する際には、免除を受けた期間については、全額支払った期間の3分の1(半額免除の場合は3分の2)カウント。当然ではありますが、払った人と同じ金額はもらえません。

公的年金については、制度そのものの将来性が不安視されてはいるものの、現行制度を単純に見る限りにおいては、「払った保険料に対して、いくらの年金が受け取れるか」すなわち"利回り"という点では、どんな金融商品よりも有利だと言っていいと思います。

「年金制度はちゃんと国が守ってくれる」と信用するならば、国民年金の支払いを再開する、さらに過去の免除期間について保険料を追納し、年金受給額を回復するという選択肢もあるように思います。
♪ 最後に ♪
全体的に良く考えて、家計を運営されていると思います。しかし、これ以上“守り”の姿勢を続けても、いつまでたっても不安は拭えないでしょうし、マイホームも今のままでは厳しいと思います。でも、悲観することはありません。姿勢を“攻め(収入アップを図る)”に転じれば、流れは大きく変わるはずです。

この機会に、今一度ご自分のライフプランを見つめ直し、それを目標にしながらご商売に励まれて下さい。ご活躍をお祈りしています。

コメント作成:ファイナンシャルプランナー 佐藤名ゝ美
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