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2006年
6月の相談者
ビョンさま
大阪府守口市
給料が上がらず、住宅ローンもかかえていて、毎月貯金も少ししかできず、子どもの教育費も増えて、将来の教育資金が貯められないので困っています。ボーナスもローンの支払い分しかもらえないので、ボーナスで貯金することもできません。それどころか今年に入ってからは赤字が続いています。よきアドバイスをお願いします。
■家族構成
・夫 47歳 会社員 年収約500万(総支給額)
・妻(本人) 43歳 主婦
・長女 11歳(小6) ・長男 8歳(小6)

■家計簿データ

毎月 年間 合計 メモ
収入 夫給与 377,750 400,000 4,933,000
合計 377,750 400,000 4,933,000
控除 健康保険料 17,917 - 215,004 ボーナス時の控除額は不明
厚生年金 27,147 - 325,764
雇用保険料 3,022 - 36,264
所得税 7,030 - 84,360
住民税 4,600 - 55,200
合計 59,716 - 716,592
支出 食費 42,524 0 510,288
住居ローン返済 80,000 400,000 1,360,000
家財・住居 3,283 87,000 126,396 年間は固定資産税等
光熱費 40,000 0 480,000
生命保険料 2,000 592,144 616,144
教育費 40,150 0 481,800 月謝等
エンジェル費 10,175 0 122,100 育児費用
娯楽・レジャー費 1,652 0 19,824
交際費 2,105 0 25,260
車費 14,000 0 168,000
夫婦こづかい 20,000 0 240,000
医療費 5,460 0 65,520
消耗品費 3,428 0 41,136
交通・通信費 259 0 3,108
ペット費 1,748 0 20,976
その他 10,000 0 120,000
使途不明金 933 0 11,196
合計 277,717 1,079,144 4,411,748
貯蓄 郵便局 7,850 0 94,200
合計 7,850 0 94,200
収支 32,467 -679,144 -289,540

現在の金融資産残高    約860万円    

■貯蓄の内容
名義種類金額
郵便貯金390,000
銀行預金225,000
長女国債500,000
長女郵便貯金282,000
長男郵便貯金205,000
夫婦投資など7,026,000
合計8,628,000

■保険の内容
被保険者 保険種類 保険期間 死亡保障
(万円)
入院保障
(円)
保険料
(円)
備考
普通死亡 病気入院 年払
定期保険60歳満了 500
121,552
収入保障特約60歳満了 年額170

入院特約60歳満了
4,00032,454ガン入院4,000円上乗せ
医療保険終身 505,000121,800
合計 5509,000275,806
終身保険(1)終身 300
83,460
終身保険(2)終身 95
0払済保険
医療保険47歳更新 505,00025,305無事故給付金付
合計 4455,000108,765
長女学資保険 18歳満期 1784,447146,134
こども共済18歳満期200 5,0001,000/月
合計 3789,447158,134
長男学資保険 18歳満期 922,77061,439
こども共済18歳満期200 5,0001,000/月
合計 2927,77073,439
ご家族の合計 616,144

●●ビョンさまへのアドバイス●●
FPさんこんにちは、ビョンさま。今年に入って赤字続きだそうですね。お子さんはお2人とも小学生で、どちらかというと比較的お金のかからない世代。また、住宅ローンもこの12年間は金利低下で負担も軽くなってきたはずです。ここらで少し引き締めて、まずは赤字解消を図りたいものですね。では、見ていきましょう。
(1)家計全般について
このコーナーではいつも書かせていただいている通り、私は、家計というのは生身の人間の生活そのものであり、何にいくらお金をかけるのかということも、それぞれのライフスタイルや価値観によって大きく変わってくるものだと思っています。それでもあえて言うならば、地域性もあるのでしょうか? 水道光熱費が高めに見えてちょっと気になります。

家計の支出には、食費や被服費などのように、自分が今いくら使っているのかということを購入する度に自覚できる費目と、水道光熱費や電話代のように、使っている最中にはその金額に無自覚で、後で請求が来たときに利用額を知るという費目があります。

後者のような支出は、常に心がけていないと忘れてしまいがちですが、その“ちょっとした心がけ”が積み重なると、劇的な結果を生む費目でもあるのです。

ここで、水道光熱費を節約するためのチェックポイントをいくつかご紹介しましょう。


≪水道≫
歯磨きをする時や食器を洗う時などには、こまめに蛇口を閉めていますか?
汚れのひどい食器や鍋などは、古布などで汚れを拭いてから洗っていますか?
風呂の残り湯は、洗濯や掃除などに再利用していますか?

≪電気≫
エアコンのフィルターはこまめに掃除していますか?
使わない部屋の照明はこまめに消していますか?
使っていない電気製品のプラグは抜いていますか?

≪ガス≫
ガスコンロの炎は鍋の底からはみ出さないように火加減していますか?
お湯を沸かしたり煮炊きするときには、鍋には蓋をしていますか?
お風呂を沸かしたら家族が続けて入浴し、追い炊きしないですむように心がけていますか?

(参考:くまもとエコファミリーノート)

個人的な話で恐縮ですが、私はここ数年、熊本県の地球温暖化防止活動推進員として環境保全の啓発活動にも携わらせていただいています。そのような立場からのお願いでもありますが、経済性(エコノミー)のためだけでなく生態系(エコロジー)のためにも、水道光熱費の節約には、是非ともご家族全員で一致団結して取り組んでいただけたらと思います。領収証も毎月しっかりチェックして、まずは毎月1万円の節約を目指してみて下さい。
(2)教育資金について
教育資金は、今のところ生保の『こども保険』を中心に準備をしていらっしゃいますね。

『こども保険』は、お子さんの成長の節目ごとに必要となる資金を随時受け取れるように、お金が貯まっていく金融商品です。「限りなく貯蓄に近い保険」と言っていい商品ですが、そこに「保険」という名が付いているのは、純粋な貯蓄にはない「保障」という機能がついているからにほかなりません。一体どんな保障が付いているのでしょうか。

1つには、お子さんが病気やけがのため入院した場合の医療保障がありますが、これはあくまで“医療特約”というオプションを付帯させた場合の話。実はメインとなっているのは、契約者(多くの場合父親や母親)の死亡保障なのです。

お金を貯めることが目的なのであれば、例えば、銀行や郵便局で毎月決まった額の積み立てをするという方法もありますよね。しかしその場合、途中で親が亡くなって積み立てが継続できなくなれば、その時点で貯まっている金額しか用意できないことになります。一方、『こども保険』は、契約者に万一の場合にそれ以降の保険料払い込みが免除され、契約した満期保険金の受け取りは保障されます。

しかし、当然ながらこの保障のためのコストは支払う保険料の中にしっかり組み込まれています。そして、いわゆる超低金利時代に突入してから契約したものの多くは、積み立て部分の運用益が保障部分のコストを超えきれず、結果的に「支払保険料の総額」が「受取保険金の総額」を超えてしまうという元本割れが発生しています。

大変申し上げにくいのですが、ビョンさまご一家の場合も、『こども保険』を最後までかけると、ご長女の分で85万円、ご長男の分で18万円と、どうやら合計100万円を超える元本割れが発生してしまうようです。中途解約した場合にどの程度の金額が返ってくるのかを慎重に見極めて、早く解約した方が結果的に損失を少なく抑えられるようであれば、『こども保険』は思い切って解約し、銀行の積み立てなど、違う手段で資金作りをした方がいいように思います。その場合に失われてしまう保障機能に関しては、お父さんの死亡保障やこども共済で既に十分な準備ができていますので、それ以上は必要ないでしょう。

また、いくら位の教育資金を準備しておけばいいかということに関しては、進路によってもかなり差が出るところですね。各種統計などを見ると、教育資金の合計額の大きさには驚かされますが(教育資金の内訳に関しては、先月のご相談に詳しくご回答させていただいています。バックナンバーをご覧下さい)、その全額をある時期一度に支出する訳でもありませんし、必ずしも全額を親が負担しなければならないというものでもないと思います。まずは、親としてどこまでしてあげたいのか、あるいはしてあげられるのか、ということを考えるところから始めてみられませんか。そして、いつかそのときが来たら、お子さん自身が自分の進学費用について主体的に考え、アルバイトをしたり、奨学金を受けたりといった方法も選択できるくらいの力がつくように、今からじっくり時間をかけて金銭管理能力を養うための教育にも取り組んでいただきたいと思います。
(3)住宅ローンについて
当初35年で組んでいた住宅ローンですが、2回の繰り上げ返済で10年の期間短縮に成功していらっしゃいます。短期間の固定金利のローンをご利用になられているため、当初の4%から現在の2%まで、これまでは見直し毎に金利がだんだん下がってくるという恩恵にもあずかっていらっしゃいますね。

しかし、今後は金利上昇の可能性が非常に高いと思われます。今年9月の金利見直しの際には、目先の金利のみにとらわれず、比較的長めの固定金利を選択なさる方が安心かと思います。その時点で毎回の返済額が増えてしまう可能性も高いですので、場合によっては、いくらかの資金を再度繰り上げ返済することも検討したいものです。
(4)貯蓄について
預貯金に限らず、国債や投資信託、外貨預金などでかなり積極的に運用していらっしゃいますね。投資先の詳細が分からないので、内容についてはコメントを控えさせていただきますが、将来必要となる様々な資金は、その目的ごとに準備期間が異なるものであり、その期間にふさわしい運用の方法もおのずと異なってくるものです。目的に合った方法で運用できているかどうか、時々内容を見直しながら大切な資産を上手に育てていっていただきたいと思います。
♪ 最後に ♪
家計改善のための着眼点は、[1]入ってくるお金(収入)[2]出て行くお金(支出)[3]残ったお金(資産)の3ポイントです。多くの方が最初に[2]に着目し、支出を減らすべく節約に精を出しますが、それだけではどうしても限界がありますね。ビョンさまは、[3]の資産運用にも積極的に取り組んでいらっしゃいますが、場合によっては[1]の収入アップを目指して仕事に出ることを検討なさるのも選択肢の1つかと思います。

コメント作成:ファイナンシャルプランナー 佐藤名ゝ美
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