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2006年
7月の相談者
m*mさん
東京都目黒区
10月に車購入予定。いつかマンションか一戸建てを持ちたいと思っています。子供たちの教育費もこれからはじまり、この先どのくらいのお金が必要で、毎月どのくらい貯金していけばいいのかわかりません。それから、主人はおこづかい制なのですが、毎月6万円、ボーナス時10万円を年2回、さらに毎月の残業分の半分を渡しています。足りないというのでこの金額になっていますが、ちょっと多すぎるのではないかと思っています。
■家族構成
・夫 33歳 会社員 年収約600万(総支給額)
・妻(本人) 32歳 専業主婦
・長女 7歳(小1) ・長男 3歳

■家計簿データ

毎月 年間 合計 メモ
収入 夫給与 350,000 1,800,000 6,000,000
合計 350,000 1,800,000 6,000,000
控除 社会保険料 36,000 150,000 582,000
税金 12,000 80,000 224,000
保険料 9,500 0 114,000
社宅費・組合費等 11,000 0 132,000
合計 68,500 230,000 1,052,000
支出 食費 40,000 0 480,000
光熱費 15,000 0 180,000
通信費 12,500 0 150,000
保険料 27,900 0 334,800
教育費 15,000 0 180,000 習い事・給食費など
娯楽・レジャー費 10,000 0 120,000 新聞・交通費など
被服費 3,000 60,000 96,000 ボーナス分は夫のスーツ代
交際費 10,000 0 120,000 夫のゴルフ代
夫婦こづかい 18,000 940,000 1,156,000 妻:月8千円 夫:残り全部
医療費 3,000 0 36,000
その他 15,000 0 180,000 夫の通信講座
合計 169,400 1,000,000 3,032,800
貯蓄 積み立て 60,000 0 720,000
貯蓄預金 0 570,000 570,000
子ども名義 8,000 0 96,000
合計 68,000 570,000 1,386,000
収支 44,100 0 529,200

現在の金融資産残高    約660万円    

■貯蓄の内容
名義目的金額
定期預金2,000,000
積み立て(月/6万円)1,000,000
普通預金1,800,000
貯蓄預金300,000
子ども積み立て(月/8千円)200,000
子ども学資として(月/6千円)282,000
子ども普通預金1,000,000
合計6,582,000

■保険の内容
被保険者 保険種類 保険期間 死亡保障
(万円)
入院保障(円) 年間保険料
(円)
病気入院 ガン入院
定期付終身保険終身 5,5005,00010,000173,616
ガン保険(1)終身

30,00031,440
ガン保険(2)終身

15,00021,600
介護年金終身


14,640
グループ保険
不明114,000
合計 5,5005,00055,000355,296
医療共済5年50 5,0005,00015,510
合計 505,0005,00015,510
子ども学資保険18歳 1203,0003,00068,520
合計 1203,0003,00068,520
ご家族の合計 439,326

●●m*mさんへのアドバイス●●
FPさんこんにちは、m*mさん。毎月の貯蓄額と黒字額を合わせると10万円を超えるというm*mさんの家計簿。ボーナスからの貯蓄も合わせると、年間貯蓄額は200万円に迫る勢いです。とても羨ましい感じですが、これには、社宅住まいで家賃がほとんどかかっていないことも大きいですね。では、詳しく見ていきましょう。
(1)家計全般について
まずは、今後15年間の簡単なキャッシュフロー表を作ってみましたのでご覧下さい。
キャッシュフロー表(1)

厳密に言えば、税金や社会保険料は今後わずかずつ上昇していくのですが、ここでは、その辺の変化については計算に入れていないことをまずはご承知おき下さいませ。 変数は、青字で記入している「教育費」部分のみ(数値は文部科学省『こどもの学習費調査』参照・オール公立・給食費除く)です。 一目瞭然ですが、マイホーム取得に着手しない間はどんどん貯蓄が増えていきますね。

次に、これをふまえて、5年後に自己資金1,000万円を投じてマイホームを取得した場合のキャッシュフロー表をご覧下さい。ここでの住宅ローン返済額は、年間150万円に設定しています。

ちなみにこの返済額だと、金利が3.5%のときに、35年で返済する場合3,000万円、30年で返済する場合2,780万円、25年で返済する場合2,490万円の借り入れとなります。
キャッシュフロー表(2)

この場合も、預貯金残高がマイナスとなる事態は発生しないようですね。しかしながら、住宅取得後の年間収支が厳しく、教育費がかかる期間は「思うように貯金ができない」あるいは「預貯金を取り崩す」ということになりそうです。また、お子さんの進学先次第では、さらに厳しい事態も想定できますね。 これを回避するには、「住宅購入を先延ばしにする」「マイホームの予算を見直す」などの方法がありますが、これはこれで「定年後にローン返済が残る」「メンテナンスにより多くの資金が必要となる可能性が出てくる」といったリスクもあり、痛し痒しです。

では、どこを改善していきましょうか。
やはりここは、m*mさんご自身が最も強く感じていらっしゃる通り、「夫の協力をあおぐ」という方法が、有力のようです。

現在は、「月額6万円×6ヶ月+10万円」をボーナス時に半年分まとめて渡していらっしゃるそう。そのほかに、月平均1万円程度の別枠もありますね。ここを、「月額6万円×6ヶ月」だけにした場合は一体どうなるでしょうか。
キャッシュフロー表(3)】をご覧下さい。

「差し引き収支」「預貯金残高」ともに大幅に改善していることがおわかりいただけると思います。 どうやら、この点についてご夫婦で十分な話し合いをされる必要がありそうですね。

ただ、これには非常に重要な前提条件があると思います。

それは、「いつかはマイホーム!の夢がご夫婦共通の夢である」ということです。m*mさんが希望されていても、夫にその気がないのであれば、協力を取り付けることは難しいかもしれませんね。まずはこの点からしっかり摺り合わせていかれて下さい。
(2)生命保険について
夫のグループ保険の証券が見当たらなかったそうで、残念ながらこの部分についての内容が把握できませんでした。しかしながら、保険料から察するに、これも決して少ない保障ではないのではないでしょうか。

夫に万一の場合に現在の生活水準を保つための保障額としては、送っていただいた民間生保の保険証券の分と、公的遺族年金とで十分なのではないかと思われます。

また、夫のガン保険も保障過剰のようですね。確かに保険料は安いですが、塵も積もれば山となります。どうせ保険料を払うのならば、夫の分を削って、m*mさんご本人のガン保険を準備されてはいかがでしょうか。

具体的にどのように見直していくかについては、グループ保険を含めて再度保障内容を全体的に確認しない限り言及できませんが、生命保険はもう一度全体的に見直しされることをおすすめします。
(3)金融資産の運用について
かなりまとまった金額を、このまま預貯金だけに固めておかれるのはもったいない気がします。元本保証の商品ではありませんが、小口の資金で株式や債券、外貨などに分散投資できる『投資信託』という金融商品がかなり身近になっていますよ。

証券会社をはじめ、保険会社や銀行、郵便局でも販売されていますので、仕組みをしっかり勉強しながら、少しずつ運用を始めてみられてはいかがでしょうか。初めは、時間的にゆとりがある「教育資金」の部分から取り組まれると良いでしょう。
♪ 最後に ♪
家計向上のためには、もう一つ「m*mさんご自身が働いて収入を得る」という方法もありますね。もしかしたら「お子さんが就学したら・・・」などと既にお考えになられていたかもしれませんが、有効な選択肢の一つとしてご提案させていただきます。

コメント作成:ファイナンシャルプランナー 佐藤名ゝ美
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