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2007年
6月の相談者
とみさつさん
兵庫県神戸市
夫が4月に転職し、年収自体は上がるのですが(額面400万円→460万円)、ボーナスの比重が増え、月の手取りは下がってしまいます。(約26万円→21万円)現在の収支はぎりぎりか、何か臨時の出費があると赤字…という状態です。転職後最初のボーナスは来年3月で、それまでの生活をどうするか、正直不安になります。月々の支出を抑えるため、わずかな貯金で保険料の一部を年払いにはしましたが、この機会に家計全体を見直さなければ・・・とも思います。しかし、実際なかなか思うようにやりくりできてないのが現状です。夫の仕事が転勤の可能性があるので、しばらくは賃貸(現在は市営住宅)ですが、いずれはマイホームを・・・とも思っています。また、先の見通しがつけば、できれば第3子も欲しいと思っています。当面の生活と、先々のお金のことも考えた家計にしていきたいと思っていますので、具体的なアドバイスをぜひお願いいたします。
■家族構成
・夫 32歳 会社員年収約475万(総支給額)
・妻(本人) 32歳 専業主婦
・長女 3歳・次女 1歳

■家計簿データ

毎月 年間 合計 メモ
収入 夫給与 277,973 1,250,000 4,585,676 賞与は年1回(H20年3月の見込額)
その他 0 40,000 40,000
児童手当 10,000 0 120,000
合計 287,973 1,290,000 4,745,676
控除 健康保険 7,980 51,250 147,010
厚生年金 20,498 91,513 337,489
雇用保険 2,223 7,500 34,176
所得税 1,570 25,000 43,840
住民税 4,900 0 58,800
組合費等 2,664 0 31,968
合計 39,835 175,263 653,283
支出 食費 55,000 0 660,000 外食費含む
家賃 26,000 0 312,000
水道光熱費 25,000 0 300,000
通信費 18,000 0 216,000 固定電話+携帯電話2台
保険料 11,830 182,630 324,590
教育費 15,000 37,000 217,000
娯楽・レジャー費 15,000 34,900 214,900 うち14,900円はNHK受信料
被服費 10,000 0 120,000
交際費 10,000 0 120,000
夫こづかい 8,000 0 96,000
医療・衛生費 5,000 10,000 70,000
借入金返済 30,000 0 360,000 2008年4月まで
その他 10,000 50,000 170,000
合計 238,830 314,530 3,180,490
貯蓄 児童手当 10,000 0 120,000
普通預金 0 40,000 40,000
合計 10,000 40,000 160,000
差引収支 -692 760,208 751,904


      現在の金融資産残高   約12万円

■貯蓄の内容
名義目的金額
50,000
子ども70,000
合計120,000

■保険の内容
被保険者 保険種類 保険期間 死亡保障
(万円)
入院保障(円) 保険料
(円)
普通 ガン 月払 年払
定期保険1年更新 3,000

4,980
医療保険終身
5,0005,0002,010
個人賠責1年更新


100
医療保険終身
5,00010,0002,740
長女 学資保険17歳満期



97,620
医療共済65歳 102,0002,000   1,000
次女 学資保険17歳満期



85,010
医療共済18歳 1006,0006,0001,000
ご家族の合計 11,830182,630


●●とみさつさんへのアドバイス●●
FPさんこんにちは、とみさつさん。夫が結婚前に消費者金融などから借りていたお金について、2年前に『個人再生手続き』をなさったそうですね。その分の返済を月々3万円ずつ現在も続けているそうで、来年の春までは気が抜けない状態ですね。ご自身で作った借金ではないのに、本当によく頑張ってやりくりなさっていると思いますが…。では、見ていきましょう。
(1)家計全体について
収支表を一見すると年間75万円の黒字ですが、これはあくまで来春のボーナス見込額を当て込んだ数字。それまでのおよそ1年間は厳しい引き締めが必要だと言えそうです。

保険料を年払いにしたり、車を手放したりと、月々の支出を少しでも小さくするために工夫されている様子が伝わってきます。結婚生活がマイナスからのスタートだったということで、とみさつさんにとっては「いわれのない辛抱」である部分も大きく、本当にお気の毒です。 しかし、個人再生手続きをしたということは、赤の他人である貸し主に相当大きな金額の債務を放棄させたということです。本来であれば、今よりもっと重い負担が、うんと長く続くはずだったのですよね。そう考えると、ご家族としては、せめて残債を返し終わるまでは『非常事態』であることを忘れず、徹底した節約生活を送る覚悟が必要なのではないでしょうか。それが、債務放棄させた相手への礼儀であるように思います。

そういう意味で、最初に気になったのが食費です。金額そのものについては、地域の物価にも影響されますので何とも言いにくいところですが、これに外食費が含まれるというところに、いささか違和感を覚えました。もちろん、どの程度の外食なのかにもよりますが、正直なところ(ゴメンなさい)「外食している場合ではないのでは?」という気がします。

同じように、通信費にも節約の余地が見て取れます。現在、固定電話と携帯電話2台を維持されているということですが、携帯電話はご夫婦1台ずつ所有ということでよろしいでしょうか。だとしたら、専業主婦のとみさつさんが、どうしても携帯電話を持たなければならない理由はないように思いますがいかがでしょうか?
携帯電話のうちの1台、もしくは固定電話を解約することを真剣に検討しましょう。それぞれにどれくらいのコストがかかっているのか、その内訳まではお聞きしていませんが、それなりの金額は確実に節約できると思います。

そのほかに、ちょっとした心がけの積み重ねで、意外と節約できるものとして、水道光熱費があります。「水栓をこまめに閉める」「使っていない電化製品はプラグを抜く」などの行動を徹底的に実行してみて下さい。すぐに1〜2割の削減はできると思います。
これに関しては、お金のことだけではなく、子どもたちに美しい地球環境を残してあげるためにも、是非取り組んでいただきたいと思います。
(2)生命保険について
夫の死亡保障について、1年更新型の定期保険でコストを抑える工夫をなさっていますが、もう一工夫することで、さらに保険料を削減することが可能です。
夫が亡くなった場合には、公的年金から遺族年金が支給されます。また、毎月の支出のうち、保険料や携帯電話の経費など夫独自のものが不要となりますので、差し引き15〜20万円程度の生活資金の不足を補填できればひとまず安心と言えるでしょう。
ということで、夫に万一の場合に月々20万円を受け取ることができる収入保障保険に加入しましょう。保障期間はお子さんが独立するまでの20年間がとりあえずの目安です。このような保険には、夫の年齢だと月々4,000円を切る保険料で加入できるはずです。

ご夫婦の医療保障については、「60歳以降保険料が半額になる」という終身保険医療保険にご契約ですね。「あとで半額になる」とか「一生涯保障が続く」とかいう宣伝文句は非常に耳障りがいいですが、「あとで半額にならない」ものと比べて、あるいは「一定期間ごとに保険料を見直す」タイプの商品と比べると、保険料が相当割高であることを知りましょう。
保険期間を10年程度と短めに設定することで、同じ保障で保険料を半分近くまで削減することが可能です。そうすると「10年後に保険料が上がるのはイヤ」という反応を示す人も多いですが、保険商品の中でも医療保険は毎年進化している分野。10年を待たずして掛け替えとなる可能性が非常に高いのです。どうせ短期で見直しするならば、最初から保険料が割安な方が合理的であると思います。

それから、お子さんの医療保障が絶対に必要なのかどうかについても、この機会にしっかり考えましょう。
お住まいの自治体の『乳児医療制度』は、小学校卒業まで入院費の助成が受けられるようになっていますね。これから10年近くは保険医療費の自己負担額が実質的にゼロなのに、年間2.4万円の保険料を払ってまで保障を確保しなければならないのか…。仮に、保障を継続するとしても、選択している商品に疑問が残ります。
長女の医療保障について、同じ保険料で保障の高い子ども向けの共済があるにもかかわらず、わざわざ大人向けの保障の低いものに加入されているのはなぜでしょうか。次女の保障は、子ども向け共済を選択されていますから、ご存知ないということではないのでしょうが…。
まずは、お子さんの共済をやめることを検討しましょう。どうしても続けるならば、長女の分は子ども共済へ掛け替えるべきです。
(3)マイホームについて
個人再生手続きによる借入金の返済が無事に終わったとしても、次には夫の奨学金200万円の返済が待っていますね。正直なところ、現在の収支状況では当面マイホーム取得は難しいように思います。
しかし、とみさつさんも働いてそれなりの収入を得るとなれば話は別。実現の可能性は高まり、時期もグッと近くなるでしょう。お子さんが小さい今は、その一歩を踏み出すのが難しいと思われるかもしれませんが、マイホームを真剣に考えるのであれば、これから多少の時間をかけてイメージあるいは準備していかれてはいかがでしょうか。
♪ 最後に ♪
厳しいことを言ったかもしれませんが、とにかくこの1年は絶対に月々入ってくるお金の範囲内で生活することを守って下さい。「塵も積もれば・・・」方式で、食費・通信費・水道光熱費でおよそ1.2〜1.6万円程度、保険料で3〜4千円程度、合わせて月々1.5〜2万円程度の節約は可能だと思います。そして、「来年の春までが心配」ではなく、「来年の春になれば一気に光が射す」と考えて、厳しい状態を前向きに乗り切っていただけたらと思います。とみさつさんの頑張りを心から応援しています。

コメント作成:ファイナンシャルプランナー 佐藤名ゝ美
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