来年で日本は終戦から70年を迎えます。
先日、機会があって被爆者の体験談をお聞きすることができましたが、
戦後の月日を考えれば当然ながら、もう82歳とご高齢。
こういった貴重な生の声を聞ける機会が失われつつある今、
伝えて頂いた大切なことを、まずは忘れないうちにご報告させてくださいね。
爆心地からちょうど1kmの場所にいた氏は、奇跡的に無傷で助かります。
これはおよそ100人に1人という稀なケースで、半径500メートル以内では96.5%の人が死んでいます。
そんな場所にいたのですから、本当に地獄とはこのことか、というほど悲惨な光景を目の当たりにしながら、炎をかいくぐって自宅まで逃げたそうです。
原爆投下時、人々がどんな酷い死に方をしたのか、その様子はみなさんご存知のことと思いますので、ここでは繰り返しません。
氏が目にしたシーンのほんの一部を切り取ってご紹介しますので、
あとはみなさんご自身で想像したり、検索したりして、補ってもらえればと思います。
●20歳のお姉さんも1km圏内で被爆。鏡を見て「生きていても仕方がない」と言うほどの重傷を負い、苦しみながら亡くなりました。
●元の姿も分からない累々たる遺体の中から、我が子を探して何日も何週間もさまよい続ける親の姿がありました。それでも身元の分からない遺体の方が多かったのです。
●失われたどの命も、親が手塩にかけて幸せになってほしいと大切に育ててきた命です。
その命が最期には人間の形相をなくし、生きる希望を失って、誰に看取られることもなく死んでいく・・・こんな残酷なことがあるでしょうか。
戦争は本当におろかなことだと、改めて思い知らされました。
折しも1日、集団的自衛権を容認する閣議決定がなされましたが、肝心の国民の議論は深まっているのでしょうか?
一介の主婦である私も、身近な人と政治の話や平和の話をする機会は、なかなかありません・・・
試しにGoogle検索で「集団的自衛権」の後にスペースを入れると、検索予測で上から順に「デモ」「メリット」「問題点」と並びました。
みんな気になって考えてはいるけれど、発言する場所がない!という人が多いのかもしれません。
戦後の国の有り方を変える重要な事項ですから、傍観しているうちに決まってしまった・・・という事態だけは避けたいものです。
国には、国民の声をしっかりと吸い上げてから決定してもらいたいですね。
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