生まれた時から台風の通り道で育った私。
そこはまさに「台風銀座」で、
雨戸を閉め切って台風が去るのを待つ夏を何度も過ごしてきました。
子供だったので、ただ家に閉じこもるだけで済んだのですが、
大人は防災に後始末に大変だったろうなと今になって思います。
そんなエリアで育ったので、
台風の目に入った時は青空が見えたり風がなくなったりすることとか、
台風が地域の左側を通過する時(台風の右側にいる時)ほど
風が荒くて大変なことなどは自然と知っていました。
台風の定義は、気象庁によると、
熱帯低気圧のうち北西太平洋または南シナ海に存在し、
最大風速が17.2m/秒以上のもの、だということです。
(これに対してハリケーンやサイクロンは、
33m/秒以上と台風より下限が高い熱帯低気圧で、
発生場所はハリケーンが大西洋と北東太平洋、
サイクロンはインド洋や南半球のオーストラリア近海、と区別されています)
もともと日本では
台風がもたらすような大風を「野分(のわき・のわけ)」と呼んでいました。
明治末期頃に「颱風(たいふう)」が使われ始め、
昭和に入って漢字が「台風」に改められました。
「颱風」の語源については、
台湾〜中国由来という説(「大風(タイフーン)」、「台湾付近の風」)、
アラビア語説(ぐるぐる回る意味の“tufan”)、
ギリシャ語説(ギリシャ神話最大の怪物“typhon”)
などの諸説があります。
台風について私がいまだに少し違和感があるのは、
気圧の単位がミリバールではなくヘクトパスカルなことと、
聞きなれないカタカナ名が全ての台風に名付けられるようになったこと。
気圧の単位は国際単位に合わせて1992年に切り替えが実施となりました。
(両者、数値は同じ気圧を指しています。)
カタカナ名は、まだ記憶に新しい2000年に
台風の国際的な呼び名が決まりました、とニュースになったのを覚えています。
アメリカとアジア各国による台風委員会が全140個を命名。
日本からは全て星座の名前10個
(テンビン、クジラ、コンパス、ハトなど)を提案しました。
発生した台風に順番に周回して名付けていくことになっています。
自然災害の中でも予測がつきやすいのが台風です。
水、風(飛来物)、交通網やライフラインへの影響など
台風によって様々な被害が出る場合があります。
今シーズンもまだ発生する可能性がありますから、
自宅や職場が進路になる時には心構えと準備を怠りなく!
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